荒島岳の佐開コースを行く ~最短ルートと長い林道の罠

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深田久弥百名山の一つ荒島岳。

メインの人気ルートは、前回登った「中出」と山の北側にある「勝原」ですが、実は元祖登山口は佐開(鬼谷コース)であるといわれています。

ただ人気もなく、駐車場もトイレもなければ、誰もいないです。

前回、中出ルートから荒島岳に登頂しました。

今回、佐開コースが気になるので、前回の続きとして、佐開コースから所要時間をはかりながら下山してみようと思います。

佐開合流地点~佐開登山口

佐開合流地点

佐開分岐

さて、山頂から下ってきて、シャクナゲ平手前の佐開との合流地点に来ました。

開かれた場所で標識もあるのでわかりやすいです。

ただ、皆ここを通過していきます。

佐開からくる人も、佐開へ下る人もいません。

でも、行くしかないのです。

佐開コースを行く

佐開コース

人っ気が全くありません。

というか獣の臭いが凄いです。

この時期は蜘蛛の巣はないものと思っていました。中出コースには少なくとも無かったです。でもこのコースには蜘蛛の巣の残骸がまだまだあります。

特に景色がいいわけでもなく、ただ淡々と進みます。

佐開コースの紅葉

佐開コースの紅葉

結構きれいな紅葉ゾーンに入りました。

急な階段も現れてきました。どうやらこの紅葉を見ながら急階段を下って行くようです。

谷の向こうの山が見えます。

崩れた階段

佐開の階段

荒れているというほどでもないですが、そんなに岩場でもないところがこんなにも崩れているという事は、やはり中出や勝原程は整備されていないのかもしれません。

それでもロープとか印はあるので、最低限の整備はされているようですが。

草茂る道

草茂道

下り続けると、しだいに登山道に草が生えてきました。

雑草みたいな感じです。

あまり足を踏み入れられていないから茂ってしまっているようです。

倒木

倒木があります。

倒木

しかもかなりがっつり塞いでいます。

枝や葉がしっかりしており、最近倒れたのか。どうやって進むか・・・。

倒木を渡って行く

斜めに倒れているので、倒木の上を渡ることにします。

まさか、ここまで降りてきて倒木を橋渡りすることになるとは。

まあ、でもなんとかなるものですね。

佐開登山口

さて、獣臭いのが不気味でしたので、もう一気に進んでいきました。

佐開登山口

すると、林道に出ました。

岩には、赤い文字で「佐開」と矢印が書かれています。

ここが佐開コースの登山口のようです。

佐開分岐からこの登山口までで23分誰とも会いませんでした。

林道へ

まだまだ山深い林道。

登山道は出ましたが、情報ではこの林道がとても長いらしいので、まだまだ安心はできません。

佐開登山口案内

案内板は剥げていてほとんど見えません。

ただ山の形はわかります。

このあたりが少し広いので、車で来るならここら辺に停めることになるのでしょうか。

ただ駐車場はありません。

林道

林道の眺め

林道と谷

片方は崖。

まだまだ高い標高にある林道。

向こうの山を見渡せる場所です。

景色はきれいですが、何という孤独感。

林道の様子

林道の水

林道には常時水が流れていました。

何度も滑りました。倒れはしませんでしたが、めちゃくちゃ滑ります。

なかなか難儀なものです。

林道の分岐

3回くらい分岐点があります。

下る際は、下っている道に行けばいいだけなので迷うことは無いですが、登る方はどちらに行けばいいかわからなくなりそうです。

荒島岳の石

そんな時のために、写真のような目印があります。

分岐点には何かしらの目印が必ずあるので、確認していきましょう。

舗装された林道

林道の舗装

しばらくすると、ある程度舗装された道になってきます。

それでも先ほどからの水は流れています。

中途半端に舗装された道の方が、滑ります。

鬼谷の岩壁

鬼谷の岩壁

この佐開コースの林道は、「鬼谷」という谷沿いに敷かれています。

その鬼谷を見上げると、切り立った岩壁が現れていました。

何度も土砂崩れを起こしていることから、鬼がいるとか大蛇がいるとか言われていたそうです。

信仰や伝説については別記事で扱います。

その名残が、あの切り立った岩壁なのかもしれません。

さらに舗装された道

さらに舗装された林道

そんな岩壁を見ながらさらに下ると、またしても分岐と、そのさきはさらにきれいに舗装された道になっています。

そろそろ終わりも近いでしょうか。

時間を見たら、林道を歩き続けてもう50分も経っていました

登山道より長いんじゃないかな。

荒島養魚

荒島養魚

舗装された道を行くことほどなくして、建物が見えてきます。

やっと建物が・・・。

荒島養魚の建物

荒島養魚

釣りと川魚料理ということですが、休業中だそうです。

人っ気がない。建物もあって車もあるのに人っ気がない・・・。

なんか逆に怖い・・・!

早々に進みましょう。

杉林の車道

車道

道はもう完全に車道。

左には鬼谷川が流れています。

特に何があるわけでもない道をただただ進みます。

佐開ルート入口と入山届所

下界

ついに下界に着きました。

佐開登山口から林道を1時間9分歩きました。
佐開分岐からだと合計1時間32分。

ほとんど林道コース。

佐開コース入山届所

入山届所がここにあります。

相変わらず駐車場やトイレはありません。

結局林道でも人に会わず。

佐開コースでは誰一人会いませんでした。

佐開コースはどんなコースか

もし車で登山口まで行けるなら、ある意味荒島岳最短コースです。

ただ、景色がいいわけでもなく、何か見所があるわけでもありません

駐車場もなく、トイレもなく、人もいません。

元祖登山口と言えども、中出・勝原にその座を奪われてからはこのような状態なのでしょう。

それに、特になにか元祖登山口らしい遺構があるわけでもありませんでした。一応昔は信仰の施設があったらしいです。

荒島神社や信仰についての伝説や歴史はこちらで追及しました。

ただ、そのような遺物もコース上では全く見当たらず。度重なる土砂崩れで何もかもなくなってしまったのかもしれません。

そんな佐開コースですが、ご興味のある方は来てみてください。

登山を楽しみたい・初めての荒島岳登山という方は、ぜひ「勝原」か「中出」をご利用ください。

基本情報(駐車場、アクセス)

アクセスは、大野ICから23分。
そこからさらに林道を登る。

駐車場は無し。林道の広いスペースに停めるしかない。

トイレは無し。

入山届は林道に入る前にあります。

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