福井県あわら市(金津)に京福電鉄永平寺線(永平寺口~金津駅)の廃線跡が残ります。
今でもその遺構を見ることができます。さらにこのあわら市の遺構の中には京福電鉄の社標入りの石杭まで存在します。
京福電鉄永平寺線
えちぜん鉄道の前身「京福電鉄」がかつて金津~永平寺口間を走っていた路線。
昭和4年(1929)12月 新丸岡駅 – 永平寺口駅間開業。
昭和44年(1969)9月 金津駅 – 東古市駅間廃止。
前回永平寺から丸岡を辿ってきました。なので、まずは坂井市内の廃線跡の記事を見て頂ければと思います↓
今回は、丸岡(現在の坂井市内)を抜けて、あわら市に出ましたので、あわら市内の遺構を金津駅に向かって辿ってゆきます。
県道272号線沿い脇道直線
まず前回の乗兼集落を抜けて、廃線跡と思われる直進の脇道を進みます。おそらくここが廃線跡と思われます。
この直進には特に遺構は見当たりません。
中川カーブ
先ほどの直進の突き当りに田園があります。その田園にカーブの畦っぽいのがありますが、これが廃線跡です。
特に物はないですが、この田園のカーブは良いものです。
伊井駅らしき跡
廃線跡を結構進みまして、県道123号線沿いに意味深な自転車置き場があります。
一応この場所は「矢地バス停」の場所ではあります。しかし、ただの県道沿いにあるこの道沿いの一バス停にしてはなんだか大げさな施設です。
この辺りがかつての伊井駅跡と思われます。
この部分だけ歩道も広くなっています。明らかですね。
切り崩しと京福マークの石杭
県道123線沿いを進むと、北側にカーブしながら山沿いを進みます。
すると途中で写真のような山の切り落としが見えてきます。この切り落とされている部分がかつて線路が通っていたところのようです。
今もその道を行けるので行きましょう。
今ではそれっぽい痕は残っていませんが、たった一つ、意味深なものが見えます。石杭がありますね。まさか・・。
?謎のマーク。
これ、調べたところ、何と京福電気鉄道のマークでした。
今でも京福電鉄のホームページを見るとこのマークも載っています↓
https://www.keifuku.co.jp/
これは決まりですね。素晴らしいです。これは貴重なのでずっとあってほしいものです。
<2023年6月末発刊の新刊>菅野駅
向こうに切り落としが見えています。そして今手前に見えているのは菅野ふれあい会館です。
どうもこの会館付近に菅野駅があったようで、現在もこの会館は切り落としの方向を向いて斜めに建てられています。路線跡に立っているものと思われます。
菅野土台跡
外来種のセイタカアワダチソウが生えまくっている中に見えるでしょうか。土台があります。
この草生える場所も空地になっており、路線跡となっているようです。草が凄いので、冬以外は見ずらい思われます。
この先は工場地帯に開発されており、金津駅付近まで遺構はありません。
金津駅裏カーブ
現在工事中のようです。向こうに北陸新幹線の高架が見えます。そしてこの歩道が線路跡です。
白い柵が奥に行くにつれカーブしているのがわかります。その先に金津駅があります。
踏切跡と遺物
もうすぐそこが現在の芦原温泉駅、旧金津駅です。高架ができる前は、昔のホームがあったスペースの跡もあったのですが、もうそのスペースも無くなってしまいましたね・・・。
しかし、見えます。まだ残っているものが。
ただの歩道にこんなものありません。これはまさに踏切跡。
新幹線高架の工事が始まってもこの踏切跡を残してくれていることに、なにか意志を感じます。これこそが、京福電鉄の金津駅付近の一番の跡ですね。素晴らしいです。
そして金津駅。4本目5本目の線路も取り外され、片方のホームは使われなくなっているようです。
時代ですねぇ。
写真撮影場所一覧地図
以上、永平寺線あわら市内でした。
最後に掲載した写真を撮った場所の地図を載せておきます。
坂井市、永平寺町の方とも共有していますので、当サイトで取り上げた永平寺線の遺構の場所は全部見れます。
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