福井県敦賀市の古刹西福寺。観光名所としても有名な大きな寺です。
今回は、このお寺自体のことではなく、このお寺に伝わる伝説を紹介します。
西福寺
伝説を紹介するとはいっても少し、この西福寺さんのことを知っておきましょう。
西福寺は浄土宗鎮西派大原山。本尊は圓光大師。開山は良如。正平二十三年八月十日にこの地を開く。後圓融上皇、後花園天皇、足利義満などの足利将軍家、斯波、朝倉、織田、羽柴など歴史有名人との関りもある。そんなお寺です。
とにかく大きいです。
仙人岩の伝説
年代も和尚の名もわからないが、
西福寺の後ろの山腹に仙人岩という岩がある。
参考:『越前若狭の伝説』 |
もしかして、「約束破ったら人間関係壊れるよ」っていう戒めのお話?
大入道って、てっきり妖怪の方かと思っていましたが、単純に「でっかい坊主頭の人」って意味もあるんですね。しかし、その正体は天狗と。なかなか面白い伝説です。
果たしてこの「仙人岩」、現地の西光寺さんには伝わっているのでしょうか。
というのを、受付の方にお聞きしたところ、「本当に山の中にある」のだそうです。
まさか驚きです。こういう伝説って意外と外でしか語られていないことがあるので、現地でも伝わっていたとは・・・。
しかしながら、現在その仙人岩へ行く道は無いのだそう。
行けないのは残念ですが、現地に伝わっているという事が知れただけでも良いことです。
西福寺さんの後ろの山を見てみると、このように大きな岩がいくつか見えます。
もしかしたらこの中のどれかが仙人岩なのかもしれませんね。
現地で語られることの意味
今回、特にこれだといった確証を得られるものはなかったですが、やはり、現地で直接聞いて「手掛かりが見つかる」「しっかり伝わっている」ということの大切さがわかりました。
やはり伝説は、現地で体験してこそですね。
参考文献:『敦賀郡誌』『越前若狭の伝説』
アクセス、駐車場
※マップやアクセスは西福寺内です。仙人岩の場所を示しているわけではありません。
最寄り駅は、北陸本線敦賀駅からバスに乗り換え、松原線から西福寺バス停下車。
無料駐車場があります。
コメント