福井県坂井市三国の東尋坊は伝説の地であり、何回か当サイトでも見てきました。
しかし、今回は伝説ではなく、東尋坊そのものについて見ていきます。
純粋な観光もありますが、やはりいろいろ言われる場所でもあるので、そういったところもオブラートに包んで見ていきます。
商店街
駐車場から東尋坊へ行くまでの道は、にぎやかな商店が並んでいます。写真は冬だったので人は少なく閑散としています。ただ冬期間は駐車場が無料なのでおすすめです。(通常駐車場料金500~1000円)
でも店はやっていますし、冬が旬の魚介類は多いので十分楽しめます。
海鮮丼、海の恵みが多いです。他観光案内や土産屋、海岸近くにはカフェもあります。
結構おしゃれなのが海岸付近にありますので、若者も多いです。
東尋坊絶壁「柱状節理」と「七つ池」
東尋坊で有名なのは、「柱状節理」と絶壁の「大池」だと思います。
「大池」という場所は上写真では、右ではなく、中央やや左の黒い所が大池です。わかりませんよね・・・。そこに断崖絶壁があるのです。のぞき込むこともできますが、私は怖いので近寄りもしませんでした。死にたくない。
遊覧船があるのですが、それで大池の中に入れます。
あと、題名にもあるように、東尋坊には大池の他に6つ、計「7つの池」があります。池と言ってももちろん海です。荒波に削られ、池のように水が溜まっているかのように見える、入り組んでしまっている場所のことを言います。よく空撮とかで見ると、ギザギザな形状になっているのがわかりますが、あれの内側の事です。
柱状節理は、東尋坊ならどこででも見ることができます。
東尋坊の柱状節理は、他と比べてかなり大きいのだとか。後に出てくる千畳敷でよく見ることができます。
石碑(記念碑)
「天然記念物及名勝東尋坊」の碑と説明板があります。
この石碑はずいぶん古いようにも感じます。側面には「昭和十年六月指定」という内容が書かれています。もっと詳しく書いてあります。
その時期のものでしょうか。記述もカタカナで、言葉も昔の説明の仕方でした。
地蔵堂
ボロボロの地蔵堂。
東尋坊に行ったことのある方は、この地蔵堂を見たことがあるでしょうか。
先ほどの記念碑の近くにありますが、特に説明もなく気になっている方も多いと思います。
郷土史を調べてもこの地蔵堂についての記述は一切ありません。なので、坂井市の方に問い合わせてみました。そのご回答によると
京都出身の方のお子さんが自殺をしたため、その供養として個人の方が昭和60年代に建てたもの。
ということらしいです。
東尋坊。そういう名所として有名なのは百も承知。
千畳敷と掘削跡
さて、この東尋坊は歴史的史跡としても面白い場所です。写真の場所は「千畳敷」という場所で、柱状節理が平らになっているのです。これは人為的なものです。
実はブラタモリでもやっていましたが、三国サンセットビーチ横の九頭竜川の「三国港突堤、別名エッセル堤」の資材として掘削されました。なので、エッセル堤には岩が転がっています。
今でも掘削された時の跡であろう穴がそこら中に残っています。
なんかまだ残っています。あれはオブジェになっているのでしょうか。
歴史を感じられる千畳敷は柱状節理の断面が見ることのできる場所でもあるので、足を運んでみてください。東尋坊メイン広場から左側の先にあります。階段があり下まで降りることができます。
目立たない電話ボックス
何も語る必要がない電話ボックスです。
私は遠目から見ただけですが、まあ色々はってあるのです。物好きは人は、そういう事情を知っているからか、結構面白半分でのぞき込んだりしています。昼でこそそんな風景が見られるので、「実はそれほどの場所でもない?」と思ってしまいますが、夜は来ないでおきましょう。
そもそも電話ボックスというもの自体、夜怖すぎです。
あと、この電話ボックスは、賑わっているメイン広場や商店から離れた、隠れた場所にあります。メイン広場にも電話ボックスがあるのですが、別の意味でのメインはこっちのような気がします。すぐ近くの絶壁は、メイン広場の絶壁とは違い、ただの急な崖で、何か異様な雰囲気がしていました。
謎の人工物
梯子もない、橋もない、階段もない。
そんな孤立した岩場の崖の上に、謎の人工物。
意味不明です。ぱっと見焼却炉か焼き場のようにも思えます。でもこんなところに持って行く方法がそもそもない。
鳥の巣のためとか?
謎です。
蝋燭岩(ローソク岩)
メイン広場からさらに南へ行くと、東尋坊の見所である「蝋燭岩(ローソク岩)」があります。
これは案外有名な気もします。
実際見てみると、すごいなぁくらいに思えます。
松丘と「昇り竜」
東尋坊の裏には松の丘があります。そこの松は日本海の強風に吹かれます。
それでできるのが、この「昇り竜」のような松です。
実際、明治38年の『敷島美観』には、こう書かれています。
稚松丘を蔽い繁茂する。樹は亭々として天を突かんとするが、海風烈しくこれに当たって勢いを挫かれ矮短となり枝幹横さまに延びて臥竜の如し。
『敷島美観』を一部訳
昇り竜ではないですが、寝ている竜だと。しかし現地でいると、龍がうねりながら天に昇っているようにも見えてきます。
最後はこの龍でしめます。
東尋坊について、暗い話から見所まで見てきました。
伝説もあるので、一度この景勝地に足を運んでみてはいかがでしょうか。
基本情報(アクセス、最寄り駅、駐車場)
最寄り駅は、JR芦原温泉駅からバスに乗り換え、東尋坊バス停で下車。
他、えちぜん鉄道あわら湯のまち駅、三国駅、三国港駅からも東尋坊行きのバスが出ています。
駐車場は150台以上あります。春夏秋が有料駐車場(500円~)、冬は無料駐車場。詳しい期間は、他の観光協会や公式サイトの方でご確認願います。
東尋坊は24時間開いていますが、商店は午前8時30分から午後5時頃、冬は午後4時頃まで。
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