福井県勝山市に福井県内有数の名所となった、平泉寺白山神社が鎮座しています。
今では観光地としても様々な所で知られています。
そんな平泉寺には広大な菩提林があります。勝山城博物館付近から延びる長い参道です。
今回はその菩提林内にある、「伝説が残る」の岩を探し求めたいと思います。
菩提林と旧参道
菩提林入口あたりを少し行くと、石畳の旧参道が現れます。
歩きで行く際はこの石畳を歩いていくのも良いと思います。

牛岩馬岩はこの旧参道上にあります。
舗装された道と並行に旧参道があるので、歩きやすい方を歩いた方が良いです。ただ舗装された道は車が通るには若干狭いので、車には注意してください。
ちなみに石畳の道、もの凄く滑るので気を付けてください。(特に雨の日)
この参道をしばらく進んでいくと、菩提林の途中に
牛岩馬岩
という、言い伝えの残る岩があります。
「牛岩馬岩」伝説
むかし、勝山の人が白山権現に願いを祈るため、夜中に出かけました。いわゆる丑の刻参りというものでしょう。ちょうど菩提林の半ばまで行くと、大きな牛と馬が道いっぱいに横たわっていました。夜中の林の中でその光景は恐ろしいものでしたが、その人は勇敢だったので、それをとびこえて行きました。願掛けも済み、帰る頃には夜は明けはじめていました。明るくなってから先ほどの牛馬を見ると、それは道の両側にある巨石だったのです。それからは牛岩馬岩と名がついて、今も変わらずそこにあり続けています。 参考『越前若狭の伝説』 |
現地へ赴く
先ほどの菩提林の参道を歩いていると、その岩は現れます。

明らかに周りの石などとは風格が違う、大きな石です。
まるで門番のように「そこにいる」という感じです。
確かに夜の暗い林の中で、道にこんな大岩があったら見間違えます。ものすごく怖いと思います。これをおそれずに飛び越える人って、どんだけ勇敢なのか、それとも意地でもかなえたい願い事があったのか。
岩は苔むしており、長年の時間を感じさせます。

現地には説明板もあり観光化ばっちりです。
これによると、
願掛けの際に、岩が牛と馬になって参拝者の行く手を遮る。それを恐れて帰れば願いはかなわず、勇気を出して進めば願いはかなう。
というものらしいです。
つまりは、
試練を乗り越えてこそ願いが叶う
(そう簡単に願いが叶うと思うな)
ということなんでしょう。
世知辛いのです。
願いが叶うどころか、願掛けすらさせてくれないんですから・・・。
泣けます・・・。

横にある少し古めかしい石柱にも牛岩馬岩と書かれています。下には「丑刻~~」と書いてありそうですが、全部漢字だし風化で読めない・・・。
たぶん説明板と同じことが書いてあるんでしょう。
一昔前のかな。
現地にはこのように多くの目印があり、当時の丑の刻参りというものを偲ぶことができます。
牛岩馬岩は人を試す門番か
昔からこの牛岩馬岩も信仰の対象になっていたのでしょうか。この平泉寺白山神社の第一の関門、門番なのかもしれません。
このような岩に名前がついていたとしても、ここまで明確に由緒などが残って、説明されているということはそれほど親しまれたということなのでしょう。
平泉寺に行く際には、この牛岩馬岩も見に行ってほしいです。
参考文献:『越前若狭の伝説』他由緒書き
基本情報
この牛岩馬岩周辺に駐車できるスペースはありません。舗装の道は、一方通行で車一台分しか通れないくらいの幅なので、追い抜くこともほぼできません。
なので付近だと、菩提林入口の駐車場から旧参道を歩いてくるのが無難だと思います。
菩提林入口の駐車場アクセスは、国道157号線から猪野交差点を東へ県道132号線に入ります。少し進むと5方向の交差点が現れます。直線の菩提林入る手前の左側に広場があります。模型と駐車場があり、ここから菩提林を歩いていきます。
※熊対策は十分して行ってください。
他、平泉寺白山神社の見所や伝説
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