福井県勝山の桜の花見名所。
「弁天桜」という九頭竜川沿いの桜並木は有名ですね。しかし、まだまだ勝山には見るべき桜がたくさんあります。
今回はそんな多くの勝山の桜の中から、「弁天桜」のように名前のついた名勝を紹介。
勝山荒土町布市の「市姫桜」です。
今回訪問したので、現地の様子と魅力を紹介していこうと思います。
現地の様子
布市区の西側、段丘になっている斜面に市姫桜があります。
全長およそ700メートルの桜並木。
ほぼ一直線に咲く桜並木は圧巻です。
桜並木沿いには道路も整備されているので、車で桜並木沿いを走って桜を見に来ている方もいらっしゃいました。そんな方が何回か通るので、意外と知られているのかもしれません。
県道416号線からも見えるので、そこから見つけてくる方もいらっしゃるかもしれません。
市姫桜の概要
桜並木の脇には、看板が立っています。
名勝 市姫桜
ソメイヨシノの桜並木。
平成7年11月に誕生したそうです。
管理も運営も布市の人たちがやっているのですね。
区をあげての取り組みで、ここまで素晴らしいものを作ったのです。勝山は桜の事業が盛んな地域というイメージですが、この「市姫桜」もその中の一つなのでしょうか。
「市姫桜」という名前について
ちなみにこの「市姫桜」という名前。
なぜ「市姫」なのかという点です。
直接聞いたわけではないので確実ではないですが、おそらくこの布市区内にある「市姫神社」から取った名前ではないかと思います。
布市という名の通り、昔この区域は「布の市」が立っていたそうで、そこに祀られた神様が「市の神様(女神様)」だったそうです。
桜という可憐で儚い花に、村の昔から伝わる女神様の名をつけ、地域の新しい顔になってくれることを願ったのでしょうか。
そういった、昔から慕っていたものの名を新しいものに伝えていくというのは、こう、熱くなります。
その「市姫神社と布市区」に関する歴史と言い伝えの記事も書いたので、市姫さんのことを知ることもできます。
市姫桜の多様な魅力
このような桜を満開の時に見ると、様々な方向で様々な姿を見ることができます。
少し段丘になっているので、布市集落側から見るのと、滝波川から見るのでは表情が違いこれもまた楽しみです。
段丘の斜面に沿って枝が伸びて咲いていたので、満開の時だと写真のように桜の壁のようになって、壮大な風景を見ることができますよ。
勝山市を貫くメインの大通りの県道416号線からも見えます。滝波新橋あたりからは、滝波川の桜並木とも合わせることができる位置にあります。
また桜の咲くころは、周りの山の頂上付近はまだ雪が残っているので、それも合わせて撮影スポットとしてもいいです。
集落の花「市姫桜」
集落が運営するこの桜の名所。まさに集落の「花」となっています。
この市姫桜はもっと有名になってもおかしくないスケールです。
これから勝山の観光地となってほしいものです。
基本情報
参考までに、今回の撮影は4月3日。
桜の見ごろは年によって変わると思いますが、4月上旬~中旬といったところでしょうか。
アクセスは…
永平寺方面からだと、国道416号線のロードパーキング恐竜街道の西側の道を入ってまっすぐ行くと着きます。ただここは信号がないので、大野方面からくると入りにくいかもしれません。
大野方面からだと、滝波交差点を北へ行き、滝波川にかかる「仲ノ橋」を渡って2つ目の右を曲がると行けます。
特に駐車場などあるわけではないので、迷惑にならないように花見をしましょう。
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